こんなご質問を頂きました。
「思いが強くなれば、おのずとやる気も湧いて、夢中でやれるんだろうなと。
ただ、最近の自分を見てて思うのですが、思いはあるものの、
それがビジョンとしてイメージすることが非常に難しいんです。
白川さんはそんな時ってありましたか?」

「もちろん、ありますよ」ということで、まず自分の体験談を、
そして、【思いをビジョンとしてイメージする方法について】
簡単にまとめてみました。
長いので、方法論だけなら最後の方です。

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略~
思いはあっても、ビジョンとしてイメージすることが難しかった時、
ですね。
確かに、思いは漠然と持っていても、
日々の状況や感情の波の中に飲まれてしまいがちですよね。

私事で振り返ってみると、幼少期から家が厳しくて、
「自由になりたい」という思いが強くあったんです。
当時は外国文学や世界史、地理に興味があったこともあり、
そこから自然と、英語や海外に関する仕事に向かうことになったのだと思います。

会社員から銀座の世界へと飛び込んだのも、
枠に縛られたくない、自由に可能性をみてみたいという思いからでした。

そして、現在は同じように、
枠にはまらず世界中を旅したいという同じような感覚の人と一緒にいます。

「自由になりたい」という思いはあっても、
ではそれがどんなビジョンなのかと言われると漠然とはしていたのですが、
ふわりと夢見るようなこととは違い、
心からの抗いがたい欲求に近いものがあったと思います。

会社員時代は、
各種植物療法や、カラーアナリスト、フードコーディネーターと
あらゆる資格を取り、それぞれに好きなことでしたが、
職業にするイメージは、いまいち湧きませんでした。

なぜでしょう?

そばに、強烈にああなりたいというモデルが
いなかったかもしれません。

また、何かひとつに絞ることに、
自分を狭めるような感じがしたのかもしれません。
(実際は、極めることで世界は広がりますが)

そして、もうひとつの抗えないものは、
小学生時代から続いた「人はなぜ生きるのか?」という問い。
自己重要感や人の能力発揮の差について考えること。
人間観察・洞察マニア魂です。

このあたりが、消しようのないコアな思いなんですね。

一方、放っておいてもしてしまうことと言ったら、
本を読むこと。文を綴ること。

(大学の就活の時は、出版社、PR会社、旅行会社から内定を頂いていました。
PR会社に決めてインターンで働いているとき、激しい謎の蕁麻疹に悩まされ、
病院で、新聞粉アレルギーでは?と言われ、
会社に行くのが怖くなって辞めてしまったという苦い経験が、実はあります(笑)
社会人スタートの出鼻をくじかれそうになりながらも、
ならば英語を活かせる仕事をと急遽転向したのが弁護士秘書でした。)

その頃描いていたのは、スーツを颯爽と着こなし、
テキパキと仕事をするキャリアウーマン。
「男に負けないように」
「仕事で一流になること」
そう祖母からも母からも教え込まれてきたので。

その後、外資系メーカーに転職し責任のある仕事を任されるようにはありますが、
何か違う…という気持ちに焦りを覚えていました。

また、小柄で可愛らしい感じのルックスが、自分では大嫌いでしたし
女性に生まれたこと自体、疎ましく思っていました。

男性なら、可愛いなどという評価に合わせたり、結婚などにも制限されずに、
もっと自由にバリバリ仕事が出来るのにって。

思いとビジョンが上手く連動できなかった頃です。

銀座は、いろいろな捉え方があると思うのですが、
私にとっては、見た目は女性らしい美を追求しながら、
仕事はアスリート並みにバリバリこなして結果を出していける世界でした。

また、「自由に生きたい」、「人間の心と可能性に興味がある」、
「本や文章が好き」、「心や美や食に関するさまざまな資格」、

それらすべてを生かし切れる環境があり、
それまでのバラバラのピースがカチっと噛み合った感覚があったのです。

近くにああなりたいと思える人もいましたし、
興味のある人や手に入れたいと思う世界には、
実際に身体を運んで触れてみました。

人は、やはり見たことのないもの、体験したことのないものは、
ありありとビジョンとして想像しがたい場合が多いからです。

そして、視覚、聴覚、体感覚といった五感をつかったイメージングで
落とし込むということで、No.1にもママにもなっていったわけです。

また、自分のメンタル面の強化のためと同時に、
お客様や従業員といった
「目の前の人の悩みを解決したい」、「もっと可能性を広げたい」
という思いがあり、コーチングやコンサルティング、セラピーについて学び、
それを使ってきました。

なので、これらの仕事については、ああなりたいというビジョンよりも先に、
目の前の人が〇〇で悩んでいる⇒〇〇を解決するには何を学べばいいか?
という視点で始まっているのですね。

言い換えれば、自分のビジョンよりも、目の前の人を、どう幸せにできるか?
という、その時点での抗いがたい思いです。

(宇宙レベルで言えば、私ひとり生きていても死んでも
生態系になんら影響ありませんし、いつかは死んでいく定めです。
でも、生きている理由を求めるとすれば、
その命が誰かの何かの役に立たせられるからでしょう
という解釈をしています。)

家族や従業員を守るために、自ら命を絶たれてしまった社長…
そんなに親しくはない方でしたが、
私が関わっていたら、助けられただろうか、、、

そんな疑問がいつも原点にあり、

それ故に、メンタルケアと同時に、
あらゆるビジネスモデル、解決法の探究にも
余念がないのかもしれません。

そして、それぞれの分野の専門家とネットワークを築いておくことに。

大きなビジョンを先に描いて邁進していけるタイプと
抗えない思い、自分の本当の価値観に正直に
コツコツと進むことでビジョンが見えてくるタイプがいる
という話を以前のメルマガ記事でも書きましたが、
私は、後者タイプですし、そちらの方が多いのではと思っています。

さて、長くなってしまいましたが、最初の質問に戻りますね。

【思いがあるのにビジョンが描けない場合】

① 思いが、思い込みなのか、本心なのかを見極める

  (「自分の思いなんだから自分で分かるよ」と思うかもしれませんが、
   習得してきた経験や常識にそって思っているだけなのと、
   その殻の下に眠っている本音で思っていることなのかという
   見極めは大事です。)

  自分の棚卸をして、行動の原因に何があるかをよく見極めることです。
  
  本音を導き出していくワークや、心理療法を使う方法もあります。

  また、自分で描き切れてないビジョンをクリアにしていくことも可能です。

  コツコツと思いに従って進む時期もあるかと思いますので、
  無理やりにビジョンを描くことよりも
  まず、その思いや本当に重要視している価値観に気が付くことの方が
  大事だと思います。

② ビジョンが腑に落ちるように、
  その思いに近い世界や人に実際に触れてみる
  (近い人がいれば真似をしてみる)

③ ビジョンが日常にかき消されないようにインプットを工夫する

  視覚、聴覚、体感覚、
それぞれ自分にいちばん合うものを見つけてください。
  全部やってもいいですが。

 1.ビジョンボード 
   (雑誌の切り抜きや写真など、
ビジョンを具体的、視覚的にイメージできるものをつくり、
   目に見えるところに置いておく)

 2.言葉、アファメーションを書いておく、唱える
   (言っていて、自分で無理だなと感じてしまうものではなく、
しっくりくる言葉を探すこと)

 3.ビジョンとリンクする音楽や、
   例えば、「〇〇優勝の〇〇さん!」と呼ばれている声などを
録音しておいて聴く

 4.ビジョンとリンクする香りを持っておいたり、
   実際にビジョン通りの自分が着ているだろう
着心地のいいものを身に着ける

  (ビジョンをクリアにしていくセッションと共に
導き出すことが可能です)

④ 思いとビジョンが強固になるようにアウトプットをする

  自分の中にある思いは、
  言葉や文字に表現することによって形づくられていきます。

  最初はありふれた言葉であったとしても、
アウトプットし続けることで、自分らしさが浮き彫りになってきます。
 そこから、自分自身が多くのフィードバックを得て、
  蓄積が力になっていきます。

  アウトプットは自分のため!
  ですから、人からどう思われるかを気にするより、 
正直に自分に向かうことを目的として下さいね。

  どうしても見られたくないなら、日記という形でもいいです。

  でも、日記だと誰も見ていない分、
サボりがちになるというなら(私もそうですが)
  やはりSNSなどを使って、アウトプットしていくのが
有効かと思われます。

  そうやって公にすることで、
客観的なフィードバックが得られたり、
  賛同者や共感者、必要としてくれる人、
応援してくれる人が現れたりしますので、是非。

  そうしていく中でも新たなビジョンが広がっていくでしょう。

⑤ 感謝ノートをつける
(面倒なら、そういう視点で一日を振り返る時間を持つ)

  遠くのビジョンを追って、足元をないがしろにしないように。
  大変な時、悲惨な状況においても
消えない思い、見られるビジョンかどうかが試されていると思ってください。
  そして、感謝の思いで眠りにつき、
  寝ている間も潜在意識を活発にしてあげてくださいね。

最後まで、お読み下さりありがとうございました。